６日（月） 色々やってみよう！ 同僚のミズちゃんは休みを取っては沖縄に出かけて海に潜るオトコなのだ。そんな彼が「ホント一度はやってみた方がイイですよ」と言うのだ。オレはもう体力的に落ちるばかりだろうから、今できることは今のうちにやってみるべきだと考え、「プーケットでダイビングどうよ？」と妻に提案すると、あっさり「イイよ！」という返答。彼女は飛行機に乗ると耳が痛くなる体質なので「耳抜き」が出来ないのでは？という心配があるのだが、まぁ体験しないことには分からんからな。 「ダイビングの予約入れたよ！」とミズちゃんに報告すると「えッ？ホントに？」ってビックリされた。今まで彼が薦めた人は皆「いいなぁ。やってみたいなぁ」とは言うものの、実際やってみるって人はオレが初めてだってさ（笑） そうと決まると俄然ヤル気が出て、防水デジカメを色々調べた末、パナソニックの「LUMIX DMC-FT2」ってヤツに決め、ノジマまで現物を見に行った。思ってたよりもずっとコンパクトだし色もなかなか良いので大変気に入ったのだがノジマ価格は31,000円。アマゾン価格が5,000円以上安いのでポチッた。 ダイビング時に限らず防水ってのは魅力だ。オレはいつも首からカメラぶら下げてツーリングしてんだけど、急な雨なんか困るもんね。早く届かないかなぁ。 １１日（土） 茜が来た 妻と茜でJリーグの試合を観るつもりが何と前売り券完売…ということでウチに遊びに来た。また焼肉を食いに行きオレと茜とでビールをジョッキ６杯空け、ウチに帰ってまたふたりで飲んだ。茜も今日は酔っぱらったらしく、えらい勢いで喋ってて大変面白かったヨ！ ちょっとわだかまりがある、そんな時期もあったけど、こうして娘と一緒に酔っぱらえる今のオレは幸せだ。全国の悩める父よ！今はとりあえず頑張れ。案外どうにかなるもんだぞ。 新カメラにて茜撮影→ １２日（日） 谷啓を偲ぶ スポーツ新聞の一面が谷啓だったのには驚いたが、世間的な谷啓人気がそれほどのものなのか疑問。「お前らクレージー映画何本観てんだ！と言いたいね」と妻に言うと「『愛してタムレ』知ってんのか！ってな」だそうだ。 成はトロンボーンをやっていたし、クレージー好きな父を持ったせいで谷啓死去の報には感慨を覚えた様子。こんな若者日本に１００人ぐらいしか居ないだろうな（笑） 谷は昨年小松政夫と旅番組に出演していたが表情に乏しく「オレはもうダメだよ」と盛んにこぼしており、懸命に盛り上げる小松が可哀想だった。死期が近い事を本人は分かっていたのだろう。 谷といえば「ガチョーン！」だが、オレの好きなフレーズは「アレ〜」だ。命に関わるピンチなのに全く緊迫感無く飄々（ひょうひょう）と叫ぶ「アレ〜」。オレも時々使うのだが谷のまねだとは誰も知るまい。 １４日（火） 死刑廃止論 ６月に母がひったくりに遭い１万ちょい取られたんだが、カード類はすぐに再発行したしケータイも買い直したし、加入していた県民共済には何と「ひったくり保証」というのがあり１万円もらったそうだ。そんなわけで母に大したダメージは無かったのだ。ざまあみろ。 先月、世話になった刑事さんから電話で犯人逮捕を知らされ、今日は取られたものをわざわざウチまで届けてもらった（写真がソレ）犯人は２３歳だってさ。少年時代にひったくりで少年院に入ったが、そこで悪い仲間と出会ってひったくりのスキルアップをしたそうだ。少年院とはそういうところだったのか。出所後定職にも付かず親とのコミュニケーションも無く、自宅のある港北区から、磯子区・保土ヶ谷区・旭区まで出張し、分かっているだけで３０件以上の犯行を繰り返したという。わざわざこれだけ遠くまで出かけるその熱心さでバイトでもしろ馬鹿。あと死ね。 「窃盗というのは最高でも１０年の懲役にしかならないのが悔しい。大抵は２年程度だ」と刑事さんが漏らしていた。地道な捜査で捕まえた刑事さんには頭が下がった。 ヨボヨボのばあさんの持ち物を力ずくでかっぱらうなんて殺人未遂に等しいだろう。そんな犯行を３０件以上繰り返すクズ野郎など死刑でイイと思う。絞首刑のボタンを押す立場にもなってみろと死刑廃止論者は言うのだが、なんならオレが押すよ。 １７日（金） おのれ独身貴族め 高校のクラスメイトであるイタと「飲もう」ということになりメールのやり取りをしたのだが、近況報告で幾分自慢気味に「今度タイに行ってスキューバ初体験するんだぜ」と打つと、「俺も結婚前までガンガン潜ってたよ。俺みたいなシラケた男でさえ「オモロイ」と思ったぜ」等々返され、オレは着物の袖を噛んで悔しがった。 オレが結婚して苦労していた２０代〜３０代前半、彼ら独身貴族は高い車に乗り遊びまくっていたのだチクショーッ！しかし彼らが結婚し子供が出来た今、「４０過ぎての子育てはマジ大変だよ」とこぼし、ようやく夫婦で遊ぶ余裕が出来たオレらを「優雅でいいなぁ」と羨ましがるのだ。ざまみよ。 今度行くダイブショップのＨＰより→ 彼に対してはそんな多少屈折した思いもあるのだが「白石と潜ったら最高だろうなぁ。是非ライセンス取ってくれよ」なんて書かれると、「イイ友だなぁ」と単純に思う。飲みの方は、どうにも日程が折り合わず延期になった。残念。 １９日（日） 準備完了 パンガー湾の様子 いよいよプーケット旅行出発一週間前となり、仕事してても気分はウキウキだ。メールにて届いたホテルのバウチャー、航空券のチケットも印刷したし、ツアーや、成田の駐車場の予約等々、準備万端整った！ ビジネスシートで行くようになって以降毎回「今回が一番ゴージャスだなぁ」と思っているが、今回の目玉は10日間という日程だ参ったか。移動日を差し引いても８日間まるまる休み。嬉しいので日程表を書いてみた。 あぁ、なんと素晴らしい旅。夢のようだ。おそらく今がオレの人生絶頂期だろう。帰りの飛行機で寝てる間に山に激突して瞬間的に死ねたらイイのに。幸せの絶頂での死。憧れるなぁ。死にたいなぁ。←（何なんだコレは（笑）） 27 夕方成田発チャイナエアラインにて台湾経由、深夜プーケット着 28 終日フリー 29 30 体験ダイビングツアー参加 1 終日フリー 2 3 4 5 パンガー湾シーカヌーツアー参加 6 深夜プーケット発チャイナエアラインにて台湾経由、昼成田着 ２０日（月） 超人キド親子 オレにＰＳＰのゲーム「モンスターハンター」を盛んに薦めたのはキド君で、オレも成もまんまとハマッてしまったわけだが、この頃は敵がずいぶん強くなってきたので苦戦続きだ。この際キド君を我が家に招き一緒にプレイしようっつー事で誘うと、息子のケンゴを連れてやってきた。彼を最後に見たのは５歳ぐらいの時だが、急に高校生になっておりビックリした。 オレと成がボコボコにノサれたモンスター相手にリベンジしようと４人で始めると、キド親子は実にテキパキと効率良く立ち回り、モンスターは一方的にボコボコにノサれ続けてたった５分で死んだので、あっけにとられてポカ〜ンとした。これじゃ動物虐待だぜ！ その他にもいくつかの強敵や、まだオレらが遭った事の無い強敵なんかをサクッとやっつけてみせてくれ爽快。４人プレイは初めてだったけど、強いヤツが一緒だとストレスも無く実に痛快なゲームだったんだなぁ。 「どうもありがとうございました」と礼儀正しくケンゴ達は爽やかに帰って行った。こちらこそありがとうございました。勉強させていただきました。いや〜参った！ 妻は逃げ出した（笑） ２１日（火） ドガ展に行った 夫婦で休みなので横浜美術館にて開催中の「ドガ展」を観に行った。日本でのドガ展は２１年ぶりで、一番有名な「エトワール」は日本初公開なんだってさ。確かに「エトワール」はずば抜けて美しいが、オレが一番スゴイと思ったのは初期の祖父を描いた肖像画だ。完璧な構図とその祖父の人格が伝わってくる表情の描写が素晴らしかったよ。あと「オマエどんだけ風呂好きなんだよ！」と夫婦でツッコミ入れたほど風呂から上がった女のケツの絵ばっかりあってウケた。 横浜美術館は初めてだったので常設展示も面白かった。半分ハッタリで生きたダリなんか、まさしく彼らしい、シュールを通り越したトンチンカンな絵がありグー。そして常設コーナーで「コレはイイなぁ」と思ったのはまたしても肖像画だ。初めて知ったふたりの日本人画家それぞれの自画像と友人の絵だったのだが、そのふたりの名はもう忘れてしまったスマン。 「エトワール」→ ２５日（土） 不愉快なニュース この数年で一番腹が立ったニュースがアレ。テレビのニュースでやってても頭に来るので素早くチャンネルを替える。レアアースがらみで脅された結果なので政府を責める気にはあんまりならない。唯一「良かったなぁ」と思うのは、あの国のえげつなさに多くの人がハッキリ気がついた、という事だろう。厚顔無恥という四字熟語がこれほど似合う国は無い。 「俺たちフィギュアスケーター」 スケート界から追放された元男子フィギュアスケーターふたりが規定の裏をかきペアで復活！というトホホなスジ。妻が「本当にくだらないらしいよ」と借りてきた。下ネタも多いし北朝鮮のペアが大技で首チョンパになったりというグロもある。普通どうでもいいような所でＣＧを使うあたりが「少林サッカー」にも通じるバカバカしさで良いが、くだらなさはもっと突き抜けており「燃えよ！ピンポン」ぐらいのレベルだ。←分かりにくいだろうけど、コレは割と誉めてんだよ（笑）オレら夫婦はこんな映画でも結構満足した。これほどバカな映画を面白がれる我々の心の余裕が誇らしい。そもそも「本当にくだらない」と分かった上で観なきゃダメだぞ。それでもなお合わない人も多いと思う、そのくらいＢ級なバカ映画。くれぐれもマジメな人は観んなヨ！（笑）★★☆ ２８日（火） 殿様気分でプーケットより 昨年クーラーが壊れてて、ホテルのスタッフ誰ひとり「すいません」のひと言が無いので妻が憤慨していたプーケットのホテルに今年も来ております。なんでまたそんなホテルに居るのかというと、やっぱロケーションが良いしネット料金タダだし、他の人達の評価は大変良いので「たまたまだったんだろうな」と、そういうこった。 ここ数回ａｇｏｄａというとこを通してホテルの予約を取ってんだけど、昨年「このホテルは対応がひどい」という評価を書いたのだ。そんで今年来てみたらスゲー広い部屋に通されてオレは大感激だが、無駄に広いので妻は逆に「こんなに部屋要らねーよ！」とまた怒っとる（笑） 「８人掛けのテーブル＆キッチンのあるダイニング」を挟んで「ベッド＆テレビのベッドルーム」と「ソファー＆テレビのリビング」があり、トイレもふたつあるんだよナニコレ。ホテルからオレ達宛てに「ウェルカムバック！」とかいう封書を渡されたので、２度目だということは少なくとも分かっているようだが、コレはいくらなんでもサービスしすぎだろうと思う。こんなに広い部屋なのに、ふたりで一泊1．2万円ぐらいなんだぞ。今度は義理を感じてイイ評価を書くべきなのかね？ ふんぞり返ってみた妻 昨晩ホテルに着いたのは夜中の1時過ぎで、なんだかんだで寝たのは3時（日本時間5時）ぐらいだったか。今日は一日プールサイドで本を読んでたと思ったら熟睡したり等、ぐだぐだ過ごしたよ。 こっちは雨季なのでスッキリ晴れてはいないものの今日は雨が降ることも無く、まぁ気温的には30度ぐらいでイイ感じだったんじゃないかな。仕事で腕ばっかり焼けているので、全身を焼きたいのだが、この先どうだろうな。 昼メシは近くのタイメシ屋台でタイ料理、晩メシは近くのカジュアルなイタリアンレストランでピザやらパスタやら食った。どっちもうまかったので、どっちもまた行くと思う。タイってイタリアンの店が多いんだけど、ずいぶんレベルが高いと思うよ。それでも料理３品とビール大瓶2本で2,500円ぐらいだ。安いなぁ。 アンチョビのピザ ２９日（水） 色々面白い 今日も午前中はプールサイドでボケボケすごしたのだ。時がゆっくり進んでいたよ。いや、まったく贅沢だ。幸せだ。 水中で写真を撮ってみたりもした。水深10ｍまでＯＫとはいうものの、初めて水に浸ける時にはちょっとドキドキした（笑）しかしこのカメラは「防水」以外にも、使うほどにスゴイ事が徐々に分かってきた。普段は28mmと広角だが望遠の性能もスゴイので要するに無敵。手ぶれ補正も素晴らしい。電源入れて1秒で撮影可能だし、動画なんかハイビジョンもイケちゃうんだぞ。パナソニックやるな〜。 セルフタイマーで撮ってみた→ 昼メシ＆買い物のためショッピングモールに出かけたら日本人のおばちゃんに話しかけられたんだが、横浜から来てるそうだ。３か月に一回プーケットに来てるんだってさ。何でそんな頻度なのかというと大好きな象が居るからってんだ。とにかく象が好きで色んなトコ観に行ったけどあのコがサイコーなんだってさ。自称「象キチ」 「一緒にお食事どう？」と誘われたが食った直後だったし、彼女は基本「自慢話ばかり」なので「いや、もう満腹なので」かなんか言ってやんわりとこれを辞退。いやぁ色んな人が居るなぁ。 ド「オレ達仲良しだね」 俺「だよね〜」 ド「てかウチの柿取るなよ」 俺「あれウチの柿なのに…」 ド「謝れよ。電線切るぞ」 俺「わけ分からんけどソレやめて」 上の写真はスジを前もって考えたんじゃなくて、色んなバージョンを撮った後に考えたのだ。オレより撮影してる妻の方が恥ずかしがっていた。（笑） この数年でホントに中国人が増えた気がする。二度も客引きがオレに「ニーハオニーハオ」なんて話しかけてきて不愉快。典型的な中国人は、服のセンスがダサくて、バックを肩から斜め掛け。一眼レフカメラを首にぶら下げたのも多い。昭和４０年代の日本人がこんな感じだったのかな。「意味無くやたらエラソー」ってトコははちょっと違うか。バンコクでは「ニーハオ」を言われた事が無いので、プーケットの客引きの観察眼がまだ育ってないのだろうと推察する。 晩メシは「プーケットで本格的なお好み焼きが食える店」に行ったが、なんと30分も待たされ出てきたものはウマイものの小さいし600円弱もするので割とガッカリ。ビール小瓶も３００円弱とタイにしてはクソ高い。ここに住む日本人だったら感激なんだろうけど、日本に住む人がわざわざ行く程のものではないし、タイ人には高すぎる。夕方の一時間ほどココに居て、オレら以外誰も来ない。多分潰れるよ（笑） 元大阪人の店長に「ここらにお勧めマッサージ店無いですか？」と訊くと「パトンには無いです」と断言するのでビックリした。店長曰く所詮観光地なので、しっかりした技を持つ人は３割程度だと。バイクで３０分ほど走ったところにあるオススメの店を教えてもらったので、後日行くことにした。 ウマイのだがウ〜ム…→ 店長に「ここらはダメだ」と断言されたのにもかかわらず、やっぱりタイ式マッサージをやってほしい夜なのだ。「よし、その３割に賭けよう！」と意気込んで行った店で背中を踏まれて悶絶した。あんな技初めて。「あなたの背中はものすごく堅い。痛いだろうがこれはあなたのためなの」とか言いつつグイグイ踏みつけられるオレは息ができないほど痛かった。骨が折れるんじゃないかと思った。２時間にも及ぶ長い拷問が終わると確かに背中や肩は大変軽くなったのだが、あんなに痛い目に遭うのはもうコリゴリ。しかし揉んでくれた彼女の人柄はとても良いので怒るに怒れない（笑） 今日はそんな感じで、思いがけず色々面白かったッス。 明日はいよいよダイビング。 ３０日（木） ダイビング初体験 プーケットから船で１時間半ほどかかるラチャヤイ島というところで「体験ダイビング」ってのをやってきた。 色々書いてたらものすごい長文になっちゃったので俳句魂で要点だけ書くと、最初は軽くパニクってしまったが次第に慣れて水深９ｍまで潜った。海底散歩は掴って降りたロープを中心にせいぜい半径３０ｍってとこじゃないかな。それでも魚達に餌付けしたりもして楽しかったよ。今日は２本潜ったんだけど２本目の方がずっと楽しかったので、次やることがあったらもっと楽しかろうと思う。耳抜きが心配だったけど案外上手にできたのでホッとした。でもいまだに耳に違和感があるのは、やっぱヘタだったのかなぁ。ただ往復３時間の船は正直言って長い。妻が珍しく酔ったし、オレもまだ体が揺れている。 餌付けしてるとこ。なんとバナナ→ インストラクター「ユウキ」君は成や茜と同世代の２１才だが大変しっかりとしており心強かった。９歳から海外で暮らし、オーストラリアでダイビングに目覚め、今年イギリス人と結婚し、来年オーストラリアに戻るという。自由人だよな〜。「日本ではとても働けないですね〜」と言う彼も「日本人である事は捨てたくない」ってさ。色んな国に住んだけど「日本人が一番まともな気がします」だって（笑） 今回頼んだダイブショップは「ほうぼう屋」ってんだけど、彼以外のスタッフも礼儀正しくかつ大変気さくで楽しく、また安心して潜れたので自信を持ってお勧めするよ。 この歳になっての初体験の感想は「もっと早くやっておけばよかった」と。ダイビングって当たり前だが結構ハードなスポーツだ。若い頃だったらもっとすんなり会得できたろうと思う。 パニクったのは「呼吸ができない！」という恐怖を感じたからなんだ。海洋モノ映画の観方が変わる気がする。行きの船上「去年妻が４輪バギーで足手まといでさぁ」なんてユウキ君に話していたんだが、オレが足手まといになるとこだった。恥ずかしい… そんな一日を締めくくる夕焼けが右の写真。美しいなぁ。

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