７日（日） 出戻り娘 茜が某老舗旅館をクビになったという。遅刻したからだそうだ。見習い期間中の遅刻なんぞとんでもない事だと思うものの、それだけの理由ではないとオレは睨んでおる。要は彼女のやる気の無さだろう。 退路を断ってまでやる気を促したのだが、結局「帰って来るな」とも言えないこちらの都合も計算に入っているのではないか。高校卒業以来もう３年もダラダラと暮らしていたヤツが急に頑張れるものなのか疑問もあったが、まさかこんなに早くくじけるとは予想を上回るへなちょこぶりであり恐れ入った。さてこの先どうしたもんか、頭の痛いところである。早く楽させてくれねぇかなぁ。 「コント55号 世紀の大弱点」 「コント55号 俺は忍者の孫の孫」 「コント55号 宇宙大冒険」 68〜69年の作品。スカパーで「コント55号特集」を組んでいたので３本観た感想をまとめて書く。時代的にどうしてもクレージーと比べちゃうんだけど、もうとにかくこっちは安っぽいよ。宇宙船のベッドなんか普通の二段ベッドに銀紙張ってるだけだもんなぁ。テレビでバンバン売れていた「コント55号」だけど、映画では何かこうしっくり来てないんだ。テレビに押されて映画が衰退してるって雰囲気を、これらの映画自体が発しているよ。 3本でランキングを考えたけど、どれもつまんないや（笑）クスリと来たシーンは多少あるものの、オレ欣ちゃんって昔から嫌いなんだよなぁ。人を使うばかりで、あの人自体はちっとも面白くないよね？（あれ？そう思ってんのオレだけッ？）そういう再認識ができました。 １２日（金） スゴイ一日 オレの所属するパソコン通信仲間「Ｓ席」の主催者マッハさんが神保町を案内してくれるってんで、タイでもお会いしたいちごさんと３人で昨日行って来ました。 町田からマッハさんが指定席を押さえた小田急ロマンスカーの最前列に乗って新宿まで行ったんだけど、少年時代に名鉄パノラマカーの最前列に座れるとものすごく嬉しかった、そんな事を思い出す高揚感があった。まぁ鉄道に興味のない人にはサッパリ分からん話題だろう。スマンな。 地下鉄で神保町に着き、マッハさんの先導で色々な店をめぐる。レコード屋に８０年前の超高級蓄音器「クレデンザ」があり、マッハさんの顔でもってレコードを聴かせてもらったりもした。電気使ってないとはとても思えぬ音の大きさ、音質の良さが不思議でしょうがなかったよ。 いちごさんと 神保町には古本だけではなく、昔のおもちゃやコイン、絵はがき等、色んな物が売られておる。何度かひとりで来た事がある街だけどちーとも知らなかったよ。もうマッハさんとの付き合いも長いのでオレの好みを的確に分かってくれており、大変楽しい神保町めぐりだった。 　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ お二人と別れてから大和まで戻ってきたんだが、前局の先輩カマタさんが大和からふた駅というとこに住んでいるので「もし会えたらいいなぁ」と思い電話してみると「今大和に居る」とのこと。今まさに大和から乗り換える電車に乗ろうとしていたとこだそうで、その後２分で合流。カマタさんはこのところ夜勤ばかりで、こんな時間に大和に居るのは非常に珍しいんだと。オレ、テレビの「奇跡」って言葉の安売りには辟易してんだけど、これは奇跡と言ってもよかろう。驚いた。 いつもは互いに愚痴っぽくなりがちなんだけど昨日は色々楽しい話題が多かったな。よく笑ったよ。「明日は４時起きでゴルフなのだ」というので８時半にはお開きにしてお別れ。 　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ 神保町をかなり歩いてクタクタだったので最寄駅からタクシーに乗り、降りたら近所の友人コムロの家がすぐだったので、９時過ぎだったがほろ酔い気分で彼んちのチャイムを鳴らしたのだ。昔社宅に住んでいた頃から家族ぐるみの付き合いがある彼だが、今はもうオレよりずーっとエラくなっちゃって忙しく、なかなか飲む機会も無いのだ。それなのに今日に限って彼は家に居て、「家族みんなが集まるのは珍しい」なんて言ってんだよ。スゴイな今日は。どうなってんだ。 彼んちの長男ショーゴの就職が決まったそうで（大したもんだなぁ…）「大学時代の残りをどう使うべきか」なんて話をした。沢山のＤＶＤを彼に貸してたんだけど「ワイルド・アット・ハート」がすごく面白かったなんて言うのでオレは嬉しかった。「２００１年」は寝たそうだ（笑）そんな話してるうちに、いつものようにコムロは寝てしまったのだが、大変楽しく、おいしい酒を飲みました。おかげで今日は午後までへろへろ。いやぁ今日は疲れた… また寝ちゃった １４日（日） イタと飲んだ イタとは高校で3年間同じクラスだったのだ。今は駅ひとつ分離れた街に住んでおる。そんな彼から飲みのお誘いがあったので昨日行ってきた。この気軽な感じがイイね。 彼が若い頃の爆笑武勇伝やらエッチ話でも大いに盛り上がったけれど、かなりまじめな話もたくさんしたなぁ。ハタチ過ぎてから15年ぐらい全く会わなかった時期があったんだけど、再会を果たして5年ほど経つのかな。今は何でも腹を割って話せる仲になったなぁと思う。 そもそも気が合うので飲んでるわけだが、仏教的な「欲」（特に性欲（笑））についての考え方が彼とオレとでは全く違うのだ。でも互いに「まぁそういう考えもアリだよな」と理解しあえるところがオトナっぽいと思うよ。また飲みましょう。 「タイで青い薬買ってきて」 １８日（木） 開国博に行ってきた 横浜以外の人には全く知られていない事でしょうが、横浜は今年開港１５０周年なもんで「開国博」ってのを開催中なのだ。そんで盛り上がってるかというと、まったく盛り上がってない。元々期待もされていなかった上に、実際行った人の感想を聞くと、どうやら本当につまらないイベントらしいんだよ。 っつーことで、どれだけつまんないのか見てみたいと思い、夫婦で行ってきました。 ひとり2,400円のチケットを買い、まず「横浜ものがたり」というブースに突入。横浜の歴史を学ぶ施設だが、板でできたペリーさん達が大変安っぽくてヒドイ。金を出させてこれを見せようという勇気がスゴイ。 見終わった頃に巨大なクモ「ラ・マシーン」が動き出した。思っていたよりデカくて迫力がある。口から霧状の水を吐かれ、遠足のガキどもが大喜びだけど、動きがヒジョーにのろくて単調なのでオレは５分で飽きちゃったよ。 フジカラーの店に開国博のマスコットキャラ「たねまるくん」と「ペリー・テイトくん」が居たので、ここで写真を撮ってもいいかと訊くと「買っても買わなくてもいいからとりあえず写真撮らせて。そしたらあなたのデジカメでも撮ってあげる」ってんで、頼んで店の一眼で撮ってもらったら、カメラマンが「たねまるー！ショーット！」と叫ぶので大笑いした。で、ウチのデジカメで撮る時はオレも一緒に叫んだ、それがこの写真。お店で撮った写真はなんと1,000円だそうで「要りません」とキッパリ断りました。 ・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ その後「バトン」という20分のアニメを観た。全3作のうち2作目ということで、つまらんのだろうと期待せずに観たが、これは面白かったよ。人が演じた実写をアニメにするって手法自体は新しくもないけど、すごくリアルでね。ストーリーも良かった。全作観たい。 その後入ったブースが日産の「ドリームフロント」とかいうとこで、「愛・地球博」でビックリしたスーパーハイビジョンがある。しかしそのとんでもない解像度を活かした映像が少なかったように思う。前回ほどビックリはしなかった。 次の部屋には電気自動車が置かれ、何台かあるプラズマテレビで「地球への思いやり」をテーマにしたビデオを見せられるんだがコレが噴飯モノ。「木を植えること」や「海をきれいにすること」、そして「電気自動車」は思いやりなんだと。出演する少年が「なんか思いやりってかっけー！」とか言うのを見て無性に何か蹴りたくなった。未だガソリン車売ってる日産は思いやりに欠けますね。 その後、でかくて透明な球体のある部屋に通され、葉っぱの形をした紙に「あなたの思いやりを書きましょう」ときたもんだ。それを穴から入れると球体の中で葉っぱがひらひら舞うわけ。写真はオレの思いやりだけど、みんなまじめに「クーラーはなるべく使いません」とか書いててビックリした。オレは日産の車は絶対買わねぇと心に誓ったよ。 昼飯は「ワールドグルメレストラン」とやらで食ったんだけど、ワールドという割に殆ど韓国です。「石焼きチャーハン」と、「こだわりチャーシューラーメン」ってのを食った。オレは「食いものはおいしいおいしいって思って食った方が幸せだ」というスタンスで、大抵のものは「おいしいなぁ」と思って食ってるんだけど、このラーメンは25年ぶりぐらいに食ったまずいラーメンだったよ。今どきこれだけマズイってのも逆に貴重だと思うし、レストランにはタダで入れるので、横浜に住んでる人はトライしてみなよ（笑） ラーメン自体は800円もするけどさ。 ・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ 売店に「ペリー・テイト君（ペリー提督にかけている）」のグッズが沢山あって、これがヒジョーにイイ！「たねまるくん」と違ってヒールキャラなんだ。目つき悪いし「ぶっぱなす」とか言って大砲撃ってるし、ペリーの子孫が見たら憤慨するぜ（笑） 色々悪さしてるうちのひとつが右の写真。CO2を撒き散らしているんだ。夫婦で爆笑した。日産で感じたイライラを、テイトくんが軽々とうっちゃってくれた感じ。 えーと、こんな感じです開国博（笑）オレは800円ぐらいな感じだったけど、妻は400円だそうだ。キャッチフレーズは「150年目の大博覧会」なんだが、こんなショボさは開国以来無かったろうな。それにしても「つまらない」という評判を聞き、「どんだけつまんないのか見てこよう」と5,000円も出すオレ等夫婦ってものすげーリッチ！（笑） １９日（金） テイトくんのブログ なんてもんがあるんだよ。今日子供らがみつけて大ウケしておった。まるでオレみたいなこと書いてるんだけど、これ横浜市のカラミだよね。とっても危ないギリギリな感じがするので、消されたり改訂されない今のうちに見てみなさい。オレ、彼とはイイ友達になれそうだなぁ（笑）→テイトくんのブログ ２６日（金） 浜松より 期せずして連休となり、梅雨の晴れ間で天気も良いようなので、昨日（というか今日）ネットでホテルを予約して、ここ浜松にやってきた。朝10時に出るつもりがマイケルジャクソンが死んだってんでＣＮＮ見てたら11時近くなっちゃったんだけど予定通りに着きました。浜松なんか近いな。 そもそも今回の目的はスズキの博物館だったんだけど、調べてみると近くにヤマハもあるし楽器博物館ってのもあるし、ジュビロ磐田の試合もあるってんで、ついでにそれらにも行くことにした。 そんで今日はヤマハの博物館「ヤマハコミュニケーションプラザ」と「浜松市楽器博物館」に行ってきた。こないだ行ったホンダと違ってヤマハの方は自社のモノしか無いし、ふたつあるフロアのうちひとつは今売ってる製品のショールームのようになっているので、満足度はホンダには遠く及ばない。まぁタダだからいいけどさ。 しかし「おぉ！」と思ったのは、オレが免許取った頃に欲しいなぁと思ってた「ボビー」という原付バイクだ。結局金が無いので別の中古しか買えなかったわけだが。それにしても25年経った今でも古臭さを感じさせないデザインは大したもんだ。今これ出したらオレ本当に買うけどなぁ。 ←当時99,000円だって。今ならポンと買えるのに… 続いて行った楽器博物館は世界各地の楽器やら珍しいラッパやピアノ等、大変な数のコレクションなんだけど、なにしろ実際に音が鳴らせないのは致命的につまんないだろ。ビデオで鳴らしてる様子を見れるものも多いけど、やっぱり自分でいじりたいのでつまらなく思った。まぁ、年代モノの楽器にベタベタ触られちゃたまらんだろうけどな（笑） でも今やその様式が固定されているクラシックの楽器でも色々な変遷があった事を知り、そういう点では面白かったかな。ラッパやピアノに詳しい成なんか来たら面白くてしょうがないのかもしれん。 アップライトピアノへの移行期。強引だね〜（笑）→ ・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ ほろ酔い気分でマイケル君について少し書く。バカ売れした「スリラー」はオレもよく聴いた。練習したのでムーンウォークができます(笑)当時の彼女が「黒人っぽくないからカッコイイ」って言ってたけど、「スリラー」の前のアルバムまでまっ黒けだし、だんごっ鼻なんだよな〜。怒られるのでオレはその時何も言わなかったが。 結婚したら妻が「フィンガー５」が好きだった繋がりで「ジャクソン５」も聴いたわけだが、どちらもものすごく歌がうまいんだよ。（マイケルもスゴイがアキラ君だってスゴイぜ）でもどちらも子供なのに無理やりオトナに働かされている悲哀を感じてしまうのだ。 どちらも切ない。 カッコ良かったマイケルが「ヘンかも？」と思い始めたのは、とんねるずの木梨がコントで演じた高校生マイケル君あたりからじゃなかろうか。授業中に「ポウ！」とか「ダッ！」とか叫んじゃうのね（笑） 小さい頃から特殊な環境で生きてきたマイケルには、やはり悲哀を感じてしまう。だんごっ鼻でも肌が黒くてもいいじゃないか。なにもエルビスの娘と結婚するこたねぇだろう。寂聴さんの話でも聞いていればもう少し幸せな人生を送れたろうに…と思います。冥福を祈る。 気持ち悪いヨ〜！→ ２８日（日） 感動した 昨日はのんびり起きてチェックアウトし、予約してた「スズキ歴史館」へ行った。オレはメーカーのこだわりは特に無いんだけど、その時その時欲しいバイクを買ってたら結果的に今まで４台続けてスズキのバイクなのだ。メッカ巡礼みたいなもんだ。 過去のバイクを見てもあんまり懐かしいものは無かった。今はともかく過去においてオレ自身や友人の中にスズキのオーナーが少なかったせいだ。そんなわけで古いバイクや車の展示はさほど面白くなかったが、折り機を作っていた時代から続くスズキのモノ作りへのこだわりには感動したよ。過去色々革新的なこともやってきてんだな。数え切れないほどの「プロジェクトＸ」があったのだろう。自動車工場内を案内する３Ｄ映画も面白かったし、ここに行った人はみんなスズキが好きになるんじゃないかな。いちいち予約しないと入れないけど、ゆっくり見てもらおうという配慮と思えば腹も立たぬ。タダの割には大変イイ施設だと思ったよ。 ←なんとロータリーエンジンのバイク。それも７４年だってさ！ 　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ そんで昼メシ食ってから磐田のヤマハスタジアムへ行ったのだ。オレはマリノスファンだが、ホームの日産スタジアムは立派すぎてサッカーを観るにはつまらんのだよ。陸上競技場を兼ねているので遠くで試合してる感じ。いつかサッカー専用のスタジアムで試合を観てみたいと思ってたら、今回都合がイイ事にばっちり磐田の日程と合ったので観に行ったわけ。 対戦相手は柏レイソルだ。今季もう14試合ぐらいやってるのに、何と１勝しかしてない。この５試合で15失点2得点という惨憺たる状態。ところがサポーターがやたら熱いんだ。「オレ達が付いてるぜ！一緒に戦うぞ！」という気迫がみなぎりジュビロの応援を圧倒しておった。オレが観戦したのはほぼ真ん中で周りはジュビロファンばかりだったが判官びいきで柏を応援してしまう。柏の得点時に声をあげ手を叩くと憮然とした表情で振り返られたりもして気まずかった（笑）横浜と違い、間近で見る試合はとても迫力があったし、サポーターと選手の一体感も感じられる。柏の選手は何人かが足をつりながらも気迫のこもったプレーをし、後半ロスタイムに決勝点を挙げ２−３で今季2勝目を挙げた。試合そのものも面白かったし、柏の選手とサポーターの熱さにはすっかり感動してしまった。いいスタジアムだな〜。 とっても近い 　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・　・ 試合が終わると速攻でスタジアムを後にして高速に乗った。たかだか240�q程だがバテてしまって何度も休憩し、３時間半かかってウチに到着。 「ジュビロvs柏」を妻が録画しており、オレが映っているという。観てみると確かにオレなんだけど、ぼやけてるし小さいし、フツーの人じゃ見分けがつかないぜ（笑）コレは一緒に暮らして２０年以上という、妻ならではの愛かとも思ったが「周りの人に比べてイジョーにデカイので気が付いた」そうで、うるせぇよオレはバケモンかよッ！（笑） え〜と、そんな旅でした。充実してたなぁ。行って良かった！ 分かんねぇだろ（笑）

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