■ 3月

1日(金)

春一番

昨晩は1時頃まで起きていたが、日の出を見ようと6時起床。残念ながら雲が多くちっとも見えないので二度寝した。
休みの日の二度寝って、幸せだよねぇ…


10時にチェックアウト。午後から雨が振るってんで高速でとっとと帰ろうと思っていたが、まだ晴れていたし何しろもったいないので、箱根を超えて芦ノ湖〜仙石原〜長尾峠〜御殿場と走った。道の脇には雪が残っており、気温もずいぶん下がったけれど、新しいジャケットは高性能だ。ちっとも寒くない。

そんで御殿場から東名に乗った。途中、急に風が強くなって「死ぬかも」と思いつつヨロヨロ帰ってきたけど、あの強風は春一番だったんだね。
今日の富士山→




2日(土)

イマムラ君と飲んだ

前回は飲みすぎて記憶喪失になった彼だが、今は精神的に落ち着いているようで、互いに程よく酔っ払えた感じ。いやはや「恋」とは素晴らしい良薬ですなぁ(笑)このHPを読んだ彼が「僕はキーファが居なくなるの、ちゃんと覚えてましたよ」と言うので「そりゃそうだ、覚えてないのはオレぐらいなもんだぜ!」とバーンと言い放って何だかオレが優勝したみたいな感じになったが、言うまでもなく明らかにオレが一番ヘボである。彼は、オレとオレの子供らの間ぐらいの世代な割になかなか博識で、さまざまな話題があったのだが、RCサクセションを知らないというのには世代差を感じたなぁ。まぁ、そんな世代差も面白いと思わせるのが彼と飲んでて楽しいとこなんだがな。またやりましょう。




4日(月)

胡蝶の夢

こないだ夫婦で近くのショッピングモールのスーパーに行くと、その手前で安いCDをワゴンで売ってたのね。『そういやドリス・デイが欲しかったんだ』と思いつつスーパーに行って買い物をし、再びそのCD屋の前を通ると、ドリス・デイの「ケ・セラ・セラ」を流してんだ。オレは唸ったね。「世の中オレ中心に動いてるね!」と妻にコーフンして言うと「そうですねー(棒読み)」だってさ(笑)

今日バイクのバッテリーを交換してたら「パソコンは500円で〜」等々、廃品回収の声が聞こえてきて、バッテリーを外したその瞬間、「バッテリーは10円〜」と言いつつ車が角を曲がって来たので、オレはそのままバッテリーを高く掲げ、止まったおじさんに10円もらった。オレはまたも唸ったね。





まぁ、そんなわけで、かくもオレ様中心の出来事が続くという事はつまり、この世の全ての存在がオレの夢の中にあるという衝撃の真実が証明されたわけなんですな。つまりキミたちは皆オレの夢の登場人物でしかないってこった。オレが会っていない時にはキミらは夢の中にすら存在していないのだよ。どうだビックリしただろう!何言ってるか分かんないか?オレもよく分かんねぇ〜(笑)

つまりオレは全能でこの世の支配者なわけだが、それにしては何故仕事などしているのか、モテモテじゃないのは何故なのか、体調を考えてビールの量を自制しなければならないのは何故なのか、その辺が謎ですな。全能の支配者たるオレが謎を持つのも謎。

※「シライシは気が狂ったか」と思われるのもアレなので言っときますが、もちろん面白がって書いています(笑) 「我思う、ゆえに我在り」っつーこった。




10日(日)

マッハさんちに行った

「マッハさん」とは、オレが96年から在籍しているパソコン通信仲間「みんなのS席」の主催者だ。ニフティのパティオから形を変え、今は掲示板にみんなで書き込みをする形態。親世代の方々が中心で、オレは一番のワカゾーだ。ちなみにオレのハンドルは「しーらんさん」です(笑)

マッハさんはもう84歳で、何か病気があるわけじゃないものの身辺の整理を着々と進め、本やCDをバンバン処分し、年賀状も「今年を最後にやめます」だそうで、心穏やかに「ゴール」を迎えようという達観が素晴らしいとオレは思っていたのだ。しかし突然「S席閉鎖のお知らせ」などと書き込むのでビックリした。みんなビックリした。

普通じゃ知り合えない方々と知り合うきっかけをくれたマッハさんはオレの恩人で、マッハさんがそう決めたのなら従うほか無いのだが、やっぱりそういう「場」が無くなってしまうのは切ないし、そして終わるにあたっての「セレモニー(要するにオフ会)」は必要だろうと考え、「新しい掲示板の設置とオフ会開催」を勝手に引き受け、その相談にお宅を訪れたというわけさ。





一方的に「閉鎖します」なんて書いたくせに本心は「誰か継いでくれないかなぁ」と思ってたそうだし、「やめると言ったからにはもう書くまい」と心に決めていたそうだが、説得したら早速今日書き込みしてた。さすが昭和ひと桁は甘えるのが下手だしガンコだなぁ(笑)

「次回のオフ会は、マッハさんに「ありがとう」という気持ちを伝えるための集まりですよ」と言うと、「お礼を言いたいのはこちらの方です」だそうで、掲示板の存続と共に大変喜んでもらえたようで、オレも大変イイ気持ちで帰ってきました。




15日(金)

墓参り

三浦にある墓を参りに母と行ってきた。墓参りに行っときながらオレ自身は墓なんか要らないと思っているので、オレがこの墓を任されるようになったらこの墓は無くしたいと思う。母にそんな話をしたら「私もお墓は要らない。山に散骨して」とか言っとった(母は山好きだ)

今日は春うららかな素晴らしい天候で、墓を前にそんな話をしていたが、なぜか「クソ坊主は地獄に落ちろ!」という、すさんだ話題になってしまった(笑)じっちゃんの時の坊主なんか暇さえあれば煙草を吸いつつ「生かさせていただいているという感謝」を語ったり、金ぴかの時計をしてたり、「次があるので」なんて食い物を残すし、オレはマジで後頭部を蹴飛ばしてやろうかと思った。今のオレだったら金なんか出さなかったろうと思う。戒名とか成仏とか下らなすぎる。そもそものブッダの教え、現代のタイのような小乗仏教・上座部仏教は、生き方の心持ち、哲学としてのソレであり、オレはそんな仏教に惹かれる。日本の葬式仏教はクソだ。坊主はみな死ね!呪われて地獄に落ちろ!←(急に過激でスマン)





で、墓参りに行くと三崎でマグロを買うのがお決まりで、今晩はソレを肴に日本酒をいただきヘベレケ。
ちなみにオレが惹かれる仏教では、酒を厳しく禁じています(笑)




16日(土)

サンパチで飲んだ

サンパチというのは「昭和38年度会」の略で、高校の放送部の仲間や、卒業後のバイト先の仲間や、それらの友達とか、ひとことでは説明できない同じ年の集まりだ。今回はショーナイ君が言いだして中華街で集まった。




そのクソまじめぶりを世界に知られたムラセ課長は鉄道マニアで、電車の記念乗車券を買うため行列し、会社を何時間も遅刻したというので、みんなで「管理者はけしからん」と罵ったりした。「マツノは飲むと寝ちゃうなぁ」と言っていたショーナイ君は2軒目で寝てた。ツッキーは会社がキツくて凹んでいるそうだが少しはストレス発散になったんじゃあるまいか。会長は最近タイに2度行ったそうだ。ベトナムで作ったプラントをタイで組み立てたが「不具合が多くてかなわん」とか言ってた。30年前、会長に一番ふさわしくないからみんな面白がって「会長」と呼び始めた会長なんだけど、今じゃ世界を股にかけて仕事してんだもんなぁ。スゴイや。何せみんなもうすぐ50なんである。いや〜感慨深い。
ムラセ課長、被っちゃってスイマセン




オレは肩書きなんか関係なくタメ口で話せるこの仲間が大好きだ。昔は色々遊びに出かけた仲間だが最近はみんな忙しいもんで、こうして年に1度か2度集まって飲んだくれるだけだった。でも今度アサクラ君とオレとで「ツーリングに行こうぜ!」って話があってな。ソレに合わせて「みんなで温泉行こー!」なんて話もしたんだが、どうだろう。こんなに忙しい奴らが一緒に温泉など行けるんだろうか。ここはアサクラ放送部部長の手腕に期待しよう。





時を忘れて飲んでいたら午前様になっちゃう時間になり、みんなで慌てて帰った。横浜でみんなと別れて電車に乗ったら、いつものように寝ちゃって最寄駅をひと駅通過。反対方向の電車がもう無い。タクシーももったいないなっつーか、全然居ないのでコンビニでビールとスルメを買って飲みながら1時間かけてウチに着いた。歩くのが嫌いなオレなので疲れたけど、のんきな感じで割と気持ち良かった。あぁ、こんなに気持ちの良い人生もいずれ終わるのだなぁ。




19日(火)

かき小屋に行ってきた

テレビで宮城のかき小屋なんか見ては「いいな〜行ってみたいなぁ」なんて言う牡蠣好きなメグちゃんが、仕事から帰るなり「大変だ〜!」と教えてくれたのが今日行った海の公園の「かき小屋」だ。広島の店が期間限定で来てるんだってさ。今月末までってんで慌てて行ってきた。

牡蠣は広島産だそうで、去年宮島で食った牡蠣の再現成るか?ってとこだったが、なかなか自分で上手に焼くのは難しい。一番最後に焼いたのが一番うまかったけど、それでも宮島のアレには及ばなかったなぁ。他にもイカやししゃもなんか焼きながら酒をいただき、大変ワイルドで面白かった。でもこれは要するに殻付きの牡蠣さえあれば自分んちの庭でできちゃうわな。まあ、その殻付きの牡蠣ってもんがこちらではなかなか手に入らないんだけど。


店はとても好評なようで客の入りが良く、明るいうちからヘベレケな奴らばっかだったのが花見を先取りした感じで痛快。開店時期も4月半ばまで延長したそうで、来年もやるんじゃないかな。手軽に旅行気分が味わえるので、横浜に住む人は一度は行ってみなよ。




27日(水)

「3月会」開催

オレとナルの誕生日が今月だ、っつーことで、アカネとナルが帰ってきて皆で一緒にメシを食った。アカネはもちろん、ナルに会ったのも久しぶりだ。プレゼントも嬉しかったッス。

ふたりの子供達はそれぞれ独自の道をしっかりと歩み始めておる。もう親の知らない世界を生きている感じで多少寂しい感じもするが、むしろ喜ぶべきだろう。酒が大変うまかった。オレももうすぐ50だし子供らは頼もしいしで、明日死んでも悔いは無い。どうだ羨ましいだろう!(笑)




31日(日)

もういつ死んでもイイ!


昨日49歳になった。パソコン通信仲間のマッハさんもイチゴさんも、以前お話しした時に「一番充実していたのは40代だったなぁ」なんて言っていたし、振り返ればオレ自身も「充実してたなぁ」とすごく思う。

昔は人生50年だったわけで、それはつまり医療があんまり発達してなかったからなんだが、例えば癌になっちゃったら、オレはもう治療することなく死んでもいいと思っている。その時がもう寿命だと思うからだ。痛みさえ何とか抑えてくれたらそれでいい。





ひと回り上のカマタ先輩と前回飲んだ時「オレの人生って、どんな意味があったのかなぁ…」なんて言うもんで、「多分人生には意味なんか無いと思うけど、それじゃ寂しいからオレは『次の世代に遺伝子を残したぞ』って事に意味を見出そうとしてるよ」なんて言ったんだ。そんでこないだ会ったオレの子供たちはしっかり自立しつつあったので、そういった意味で「オレはもうやりきった感」がある。

この数年、仕事がどんどんつまらなくなっていると感じる反面、隠居して仕事が無い事が日常になってしまうとオレはおそらく暇を持て余したつまらないジジイになる気がする。そしてそんな日々は無くてもいい気がする。





去年、年下の従妹(いとこ)や50代の勘三郎、こないだは坂口良子が死んじゃったって事で、本当に実感として「もういつ死んでもおかしくないなぁ」という気がするのだ。そして思うのだ。もう、いつ死んでもイイ!


2013.2月←  戻る  →2013.4月