日本一の仏像を観よう

(01.5.15〜5.16 / SUZUKI ジェベル250)

久々、マスツーリング

「ちょっと気楽に近いところに行きたいなぁ、それも一人じゃなく友達と一緒に」と思っていたのだ。若い頃はもっと頻繁に箱根あたりに行ってたもんだが、みんな結婚したりするとバイクから離れて行っちゃうんだよねぇ。車オンリーになっちゃったり、オトナになって仕事が忙しくなったり。寂しいことだよなぁ。

んなわけで「どうだいキド君、久しぶりにどこかに行かないかい?」と誘うと、「おぉ、いいねぇ!俺もこのところ溜まってきてるんだよ」(何が?)だそうで、バイトのワカゾー竹田君も誘って行ってみようか。キド君のバイクSL号は慣らし運転中だそうだが、竹田君のバイクは125ccだからまあちょうどいいやね。のんびり行こうぜ。で、行ったことのない銚子あたりでうまい魚を食い、九十九里でキャンプってのはどうかね? ←行く前に決めた計画はほとんどコレだけ。

1日目

6時横浜代ゼミ前集合、例によって竹田君は遅刻だ。キド君とコンビニおにぎりを食いつつ待ち、10分ほどでタケと合流、出発だ!

出発だ!って走り出したものの、東京に向けて走るのはちっとも面白くない。15号線はだんだん混んできた。銀座を過ぎたあたりのドトールで休憩。地図を見ながらこの先どう行こうか決める。タケは人任せでサンドイッチ食ってるだけだ。なんつーか、ダメだなぁ。


はぁ〜、渋滞渋滞

千葉県に突入

その後6号線を経由して464号で千葉県に突入。鎌ヶ谷付近は踏切のせいでとても渋滞していたが、その先の464号線は広くて快適。ペースが上がる。印旛沼をチラリと見つつ成田山・新勝寺に到着した。旅の安全を願ってオレ以外の二人は本堂で拝んだ。まぁ寺や仏像を見に来たわけじゃないからいいんだけど、なんかどうでもいい感じの寺だな。(身も蓋もない言い方だな、コレ)オレは拝まんぞ。


ものすごい数の亀と、本堂前のキド君、タケ



早くもここで終わり

走り出す前に荷物を止めるゴムを締め直そうと外したら、ゴムがバチンと眼球を直撃。激痛に声も出ない。一人うずくまると、ようやく気付いた二人が「どしたの?」なんて間の抜けたこと言ってからに、もうっ!無理やり目を開けても視界の中心にでっかく白いものが見え、「オレ、失明するかも。旅もここで終わりだ」と直感した。「さてどうしたものか」と片目でタバコを吸っていたら、よかった、だんだん見えるようになってきたよ。まだ涙がぼろぼろ流れるけれど、何とか行ける気がする。さっき拝まなかったバチが当たったのかな。目の下が腫れ、アザができてしまった。くう〜っ。神様ごめんなさい。



霞ヶ浦、くさい

佐原市を経由して霞ヶ浦脇を走る。なんだかドブくさい。プランクトンの匂いかな。住んでる人は気付かないのかな。それともホントにドブがあって、それが臭ってるのかな。袖ヶ浦でバイクを止めて匂いをかいだわけじゃないので、どっちか分からん。スマン、袖ヶ浦。

そのまま東に抜けて北浦大橋を行こうとキド君に提案すると、彼の地図には橋が無いそうだ。やっぱ地図は新しくなきゃダメなのね。北浦大橋は期待したほど感じるところはなく、なんとなく通過。鹿島を抜け124号線で銚子に向かう。腹が減った。


銚子だよ〜

124号線は交通量が多いが広い道路でペースは速い。だが強い向かい風でとても疲れ、途中3人で道路っぱたで寝たりした。北浦から1時間半かかって銚子大橋で利根川を渡って市内に突入。ウオッセ21という施設目指していく途中、「ぬれ煎餅」の看板を見たので買ってみた。その名の通り濡れてしっとりしてる煎餅だ。後で食ってみよう。

標識通り進んでいくとウオッセはすぐに見つかり、中の食堂でメシを食う。新鮮な魚がうまかった。晩メシ用に市場で買ったのは冷凍のマグロ、イカの一夜干し、キド君が喜んで踊りながら買った石ガキ、それからお店のおばちゃんがタダでくれた生のホラ貝。う〜ん、豪華な晩メシだ!

その後犬吠崎の灯台に行って写真をパチリ。青い空に白い灯台が映える。海もきれいで気持ちのいい場所だった。


マグロ中落ち丼、うまかった   このホラ貝食べてごらん!   犬吠崎の灯台をバックに


九十九里を行く

その後九十九里に沿って南下。道は細いけど交通量が少ないので快調なんだが、あまり海が見えなくて単調な感じ。早くもキド君が寝場所を探そうと言う。平らな砂浜があって、近くに酒を売ってるコンビニがある、そんな場所を探しながら行くと、蓮沼あたりでコンビニを発見。砂浜に出てみた。ベストとは言えないまでもまぁ平らな場所があり「ここにテント張るかぁ」と、とりあえず荷物を置いた。よ〜し、砂浜をバイクで走ってみよう!


九十九里海岸にて。突っ走るキド君のSL号。


どうも風が強くてイカン。砂がバチバチ飛んできて、これじゃメシどころじゃないよ、きっと。もう少しマシな場所はないかと防風林の中を探してみると、まるでテントを3つ張って下さいといわんばかりのスペースを発見。さすがに「防風林」だ、ウソのように風もない。今日の寝場所が決まり早速それぞれテントを張り、酒を買い出しに行く。あぁ早くビールが飲みたいよ。


 ここで寝るのだ!       つまみは炭で焼くのだ


炭と網を持ってきたので、生ものも焼いて二通りで食べられる。ビールが進むねぇ。キド君が小躍りして買った石ガキは、生でも焼いてもまずかったそうだ。わはは。(オレはカキ、食えないからどうでもイイの)ホラ貝は珍しいんだろうけど、あんまりうまくなかったかなぁ。マグロを醤油かけて焼いたのがオレは一番うまかった。

ぬれ煎餅を食ってみたが、どうも湿っけた煎餅のようにしか思えんのだよ。炭で焼いたらどうかね?ってんで焼いてみたら、まるで木の板のように堅い(笑)参ったね、こりゃあ。


キド3態   「焚き火だ焚き火だ〜!」  「あれ?急に眠くなってきた、あ、あれ?」   「寝よ。グー。」


キド君はこうして11時過ぎに寝てしまったが、タケと二人、焚き火を見つめて過ごす。普段は寡黙なタケも酔っぱらうと饒舌なヤツに大変身するのだが、焚き火を見つめる彼もオレも、ただ黙って焚き火を見つめる。何もかも忘れるこういう時こそがとても贅沢な時なのだと思う。1時過ぎに寝た。


本日の走行距離:230q

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