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濁流の四万十川、怖いぜよ! （０３．５．１３～１９ / ＳＵＺＵＫＩジェベル２５０）
いよいよ全国制覇だ 去年は長い休みが取れず断念した四国にようやく行けることになった。これで一応全国制覇（沖縄は除く）となるし、ちょうど３０代最後でもある。来年のことはまだ分かんねぇけど、ま、とりあえずひと区切りなわけだ。 １日目シャカリキで定時より一時間早く仕事を終えウチに帰った。荷物を積み込み、誰も居ないので見送りもなく一人出発し首都高を経て晴海のフェリー乗り場に到着。で、１９時過ぎに晴海を出航、と一日慌しかったので旅立ちの感慨を覚える余裕も無かった。 乗ったのはオーシャン東九フェリーで、奇数日は｢カジュアル・フェリー｣という、普通とちょっと違うフェリーだ。全室２等寝台で、レストランも無く、食事もすべて自販機。その自販機は乗る時にもらったカードを使うのだが、普通の人なら余りそうなくらいポイントがあるので案外おトク感があるかもよ。オレはビールのつまみもこれで買ったので全部キレイに使いきった。 乗りこんだ客は少なく、風呂も貸し切りだ。一人ビールを飲みながら、ずーっと本を読んでいた。夜になると雨が降り出し結構揺れるもんで、なかなか熟睡できなかった。 |
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２日目
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「いのたに」から出ると雨が降っていた。渋々カッパを着て出発。県道１６号で剣山スーパー林道に向かう。日本一の長さ（６０ｋｍ）のオフロードだ。しかし雨の林道は初体験。滑りやすいのはもちろん、水たまりの深さが分からず怖いのでスピードが出せない。爽快感など少しも感じることなくドロドロと走る。途中崖崩れがあり、岩をガキガキ足でどけてからそれを越したりもした。高度を増すに連れ雨と共に風も強くなり、緊張でカラダがこわばる。 |
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オレは晴れ男なので雨をナメきった気持ちがあり、今回も大雨の想定をまったくしていなかった。上半身はカッパではなく、防水のジャケットなのだ。しっかりしたカッパではないので首や手首の辺りから雨が進入し、えらく冷たい。この林道は高度も結構高く、そのため気温も低いのだ。バイクに乗ってると特によく分かるが、寒さというのは随分体力を奪うものなんだよ。「こりゃ気力も体力もとても持ちそうにない」と判断し、スーパー林道を２０kmほど走っただけで脱出して国道１９３号に逃げた。完敗であった。 高知に到着 １９５号に入り、ひたすら高知を目指す。とにかく寒くてたまらないのだが、それでも眠気が襲ってくる。ふいに「うわ！オレ今、完全に寝てたぞ！」と気が付いたりしつつもやっぱり眠くて、首をブルンブルン振りまわしたり大声で叫んだりしながらようやく高知市内に到着。予約していたホテルに飛び込んだ。寒さと緊張でバリバリの体をシャワーでほぐす。早速傘を差して街に繰り出した。 最初に入った居酒屋がなんと「カツオ切らしてます｣だそうで心底唖然としつつさっさと出て、２軒目でようやくカツオのたたきにありついた。「うまい！」と絶叫したいところだが、ホントのところは横浜で食うのとさほど変わらない印象。ま、うまいんだけどね。 ホテルへの帰り道にはりまやばしを見た。日本三大トホホなどと言われているそうなので何も期待してなかったんだが、逆にそんなオレの期待通りのトホホぶりなのが寂しく笑える。札幌時計台以上のトホホだと思う。 |
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なんとこっちではキリンラガービールクラシックが缶で売られており、こりゃもうホテルに買って帰ろう。今日一日でボロボロになってしまった地図をドライヤーで乾かしながら飲んだ。今日はちょっと敗北感の強い一日だった気がするなぁ。あまり飲んだわけでもないのに、朝までぐっすり眠った。 |
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